ストーリー Pupetti

「ケリィの旅」

インターネットで調べているケリィ

かえるによく似たパペッチ、ケリィは旅行が大好きです。
いつも、「ここではないどこか」を求めて、色んな場所を旅しています。
地球へやってきたケリィは、インターネットで面白そうな場所はないかと探しました。すると、ぬいぐるみを旅行に連れて行ってくれるという旅行会社を発見したのです!

それは、北欧のフィンランドという国にある、「テディツアー・ラップランド」という会社でした。
ホームページで調べると、北極圏へ行って、色んな場所を観光したり、サンタクロースが住んでいる村へも行くらしいのです。
「そうだ、いいことを思いついた!ぬいぐるみのフリをして、ぼく自身が行けば、北極圏の旅行を楽しめるぞ!」
なんてすてきなアイデアでしょう!さっそくケリィは、自分で自分を申し込んで、フィンランドへと旅立ったのです。

こうしてケリィは、フィンランドにやってきました。
まず最初は、ラップランドという地方をあちこち見て回りました。 街の有名な教会や図書館を訪れたり、眺めのいい丘に登ったりもしました。
そしてその数日後、サンタクロース村へ向かったのです。

ラップランドを観光するケリィ
となかいにえさをやるケリィ

サンタクロース村の牧場では、トナカイや子牛が、ケリィたちを歓迎してくれました。
ケリィはガイドさんに抱きかかえられながら、トナカイに餌をあげました。
「やあ、こいつはどうもありがとう。」トナカイは人間には分からない動物語で、ケリィにお礼を言いました。
「どういたしまして。それにしても立派な角だねえ!」とケリィも返事をしました。

次の日、ケリィたちは、北極圏の境界線のあるところまで行って、その境い目をまたいだり、「サンタクロース中央郵便局」へ行って、北極圏の特別なスタンプが押された記念のカードを仲間のパペッチたちに向けて送ったりしました。
そうして、いよいよサンタクロースに会いに行ったのです!
「遠い所をよく来たね。おや、君はただのぬいぐるみじゃないな?これはなんともめずらしいお客様だわい。」
サンタのおじいさんは、ケリィを一目見るなり、他のぬいぐるみと違うことをあっさりみやぶってしまいました。
「初めまして!実はぼく、宇宙人なんです。」ケリィも素直に白状しました。
「ここには世界中からいろんな旅人がやってくるが、君みたいなかわいらしい宇宙人に会ったのは初めてじゃよ。」
サンタさんとケリィはあっという間に仲良しになって、たくさんおしゃべりをしました。

北極圏の境界線とケリィ

サンタクロースとケリィ
サンタクロース村とケリィ

そうして、とうとう帰る時が来てしまいました。なごりおしいけど、仕方ありません。旅には、必ず出会いと別れがあるのです。サンタさんとケリィは、2人で記念写真を撮ってお別れをしました。
帰りの飛行機の中で、ケリィはすてきな旅の思い出を一つ一つ思い出していました。この旅を経験することができて本当に良かったと、心から思いました。

「またいつかフィンランドを訪れたいなあ・・・。」
ケリィは自分でも気がつかないうちに、そんなことをつぶやいていました。
そしてその時には、仲間のパペッチたちもさそって、みんなでいっしょ来ようと心に決めました。
そんなふうに将来の計画を考えていると、ケリィは何だかとてもワクワクしてくるのでした。


※あとがき
今回のお話に出てくる「テディツアー・ラップランド」という会社は、本当にある会社なんです!あなたの大切なぬいぐるみを、今回のケリィの様に、旅行に連れて行ってあげることができるんですよ!すてきだと思いませんか?(日本語でのお問い合わせも大丈夫ですよ!)
今回のお話「ケリィの旅」は、テディツアー・ラップランド様にご協力をいただいて、完成させることができました。この場を借りて、改めてお礼申し上げます。

キャンプファイヤーを楽しむケリィ

テディツアー・ラップランド ホームページ

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